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口コミマーケティングは最強

聖書に以下の事を学ぶ。

神様は「善悪の知識の木からの実を食べると必ず死ぬ」とアダムとイブに告げる。この木の実があったのが、彼らが神様に住まわせてもらっていたエデンの園である。

さて、ここで蛇がイブをそそのかすのだが、そのやりとりを以下、記すことにしよう。

(蛇)「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか」

(イ)「私たちは園の木の果実を食べてもいいのです。でも園の中央に生えている木の実だけは食べてはいけない、触れてもいけない、死んではいけないから、と神様はおっしゃいました。」

(蛇)「決して死ぬことはない。それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存知なのだ。」

最初に蛇が「園のどの木からも食べてはいけないのか」と言って、「基本は食べてもいいんだよね」とイブの気持ちを「木の実を食べることは悪いことではない」とさせたのちに、「目が開けるから食べてみなよ」とメリットを伝えた。

蛇からメリットを言われると、「その木はいかにもおいしそうで目を引き付け、賢くなるように唆していた」ように見えてきた。

ここにマーケティングの基本を見ることができる。神様から食べるなと言われていても、まずは軽く「一般的な木の実は食べていい」と誘導し、商品やサービスに対しての警戒心を解いてから「目が開ける」というメリットを伝え、そのメリットを念頭に置きながら、その商品やサービスを見せると、お客様にとって良く見えてくる、こういった流れである。

こう見ると、蛇は中々の営業マンだ。

もう一つは、あんなに食べるなと言われていたのに、イブから勧められたので、アダムも食べてしまったということ。ここに信頼している者からの推薦があれば、どんなものでも購入してしまうという、世界最古の口コミマーケティングを見ることができる。

その結果については、皆様ご存知の通り、神様から約束を守らなかったことの怒りを受け、唆した蛇は呪われる存在となり、生涯、地をはい回ることを余儀なくされる。アダムとイブがエデンの園から追い出されるだけではなく、女は子供を産むときに必ず苦しみを味わうようになり、さらに男は食べ物を得るのに生涯苦しむことになり、額に汗を流さなければ食物を得られないようにされてしまう。いわゆる生きていくためには労働が必要になったということだ。

さらに、土にかえるときまで、ということだから、古代では死ぬまで働くことが前提なのだろう。聖書では950年(ノアの時は)とか生きるのが当たり前だが、進化論の視点からすれば、古代の人の寿命は恐ろしく短く、年老いるまで生きていた人の方が珍しいのだろう。

しかしながら、年老いて体が動けなくなる以外では死ぬまで働けとは、今のご時世に完璧にマッチしてしまったわけだ。

[教訓]

〇的格にメリットを伝えると商品やサービスは消費者にとってよりよく見える。

〇身近な人からのおススメは、警戒せずに買ってしまう。禁忌を乗り越えてさえも手にしてしまう。口コミマーケティングは最強だ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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